2024/02/09
リハビリ技術勉強会を行いました
福あーるリハビリテーション部です。
私たちはお互いの技術力向上を図るため、定期的に技術勉強会を実施しています。今回は理学療法士の太田からリハビリスタッフに向けて技術勉強会を行いました。
目次
勉強会の目的
訪問看護ステーションからうかがうリハビリには様々な職種が関わります。
看護師がリハビリを行うこともありますが、リハビリスタッフでの訪問指示が主治医から出た場合には、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの、より専門的なリハビリスタッフがうかがうことになります。
福あーるでは、日ごろからスタッフ間のコミュニケーションをたくさんとり、今どのようなことを行なっているのか、困っていることはないか、どうすれば改善されるのか、常にやりとりするようにしています。
勉強会もご利用者様にとってより良いリハビリが提供できることを目的に実施しています。
福あーるで行っているリハビリについて
福あーるには理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が在籍しています。それぞれの役割には重複している面もありますが、少しずつ得意分野が違います。
一部をご紹介します。リハビリをご利用したい場合の1つの参考にしていただければと思います。
理学療法
理学療法はPhysical Therapy(フィジカルセラピー/PT)とも呼ばれます。
ケガや病気などで身体に障がいのある人や障がいの発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障がいの悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気治療など)を用いて、自立した日常生活が送れるよう援助します。
骨折など整形外科疾患や、脳血管疾患、発達障がい、老年期の障がい、呼吸器、心臓のリハビリなど様々な疾患の方に関わります。
作業療法
作業療法はOccupational Therapy(オキュペイショナルセラピー/OT)とも呼ばれます。
体や精神に障がいのある人が、その心身機能を回復し、日常生活・社会生活に復帰できるように、食事、歯磨きなど日常生活の動作、家事、芸術活動、遊び、スポーツといった生活の中における作業や動作などを用いて訓練・指導・援助を行います。
脳血管疾患、骨折などの身体の障がいに加え、うつ、アルコール依存症など精神の障がい、脳性まひなど発達の障がい、高次脳機能障がい、認知症など老年期の障がいなど、様々な方が対象になります。
言語聴覚療法
言語聴覚療法はSpeech-Language-Hearing Therapy(スピーチ・ランゲージ・ヒアリングセラピー/ST)とも呼ばれます。
ことばによるコミュニケーションの問題や食べること・飲み込むこと(嚥下/えんげ)に困難を抱える人を対象に、問題の程度、発声のメカニズムを評価し、その結果に基づいて訓練、指導を行います。
脳卒中後の失語症、聴覚障がい、ことばの発達の遅れ、声や発音の障がいや、高次脳機能障がい、摂食、嚥下障がいがある人に対して、小児から高齢の方まで訓練、指導、援助を行います。
スタッフ間での技術勉強会
今回は、理学療法士の太田から、痛みに対してのストレッチや、リラクゼーション、自主トレの方法などについて実技を中心に行いました。
リハビリの技術については、たくさんの手法がありますが、その中で、太田の経験をもとに肩、腰、膝など痛みが起こりやすい部位に対してどのような動かし方が良いかなどについて実施しました。
からだの動かし方を実技にて行いました
まず、痛みの強さや痛い場所がどこなのか、痛みがある本人と確認しました。
そして周囲の筋肉との相違を確かめながら筋緊張を整えました。
筋肉の一部が緊張してしまったり反対に活動が弱かったりすると痛みにつながりやすいため、この整える作業が大切になります。
リラクゼーションを行うと筋肉の緊張が整い、痛みが軽減されていきました。
今回は首の痛みについて行いましたが、首の動きもよくなりました。
また、膝に隙間があるスタッフに対しては、自主トレで姿勢を整える方法について行いました。
原因のひとつになってる足の外側の筋肉の緊張を整えるため、膝を曲げて体重を乗せながら足の裏もしっかりつくというストレッチを10回行いました。
前後写真で比較すると、膝の隙間は狭くなり、姿勢の改善が見られたことを全員で確認しました。
スタッフ間でアプローチを行なってみた感想
実技中は「今まで長い時間リラクゼーションしないと取れなかった痛みがこんなに早い時間でとれて驚きました。」「自分で自主トレするのにこういう方法もあることを初めて知り、勉強になりました。」との声がありました。また実際に利用者さんに実施してみて、「痛みが取れたと言われて嬉しかったです。」と話しており、
利用者様にとって良いことは、スタッフの意欲の向上にもつながると感じました。
まとめ
福あーるでは訪問看護はもちろんのこと、リハビリをご希望の方へ、訪問看護ステーションからのリハビリを実施しています。ご利用希望の方がおられましたら、主治医の先生やケアマネージャーさんなどにご相談いただくか、こちらのホームページからお問い合わせください。